4.サプリメントの効用(正しい飲み方、選び方)

※「サプリメント」とは?

病んだ現代社会において、生活必需品にさえなりつつある「サプリメント」ですが、
欧米と比べて、日本ではその歴史は浅い為、正しく理解されていない面もあります。

サプリメント=「Supplement」は英語で「補うもの」を意味します。

食事だけでは十分に摂りきれない栄養素を補う目的の「補助食品」の呼び方です。
日本では「健康食品」「栄養補助食品」と呼ばれるものがその類です。

食品には、以下の3つの機能があります。

一次機能 生命維持のための栄養機能
二次機能 食事を楽しむための味覚機能
三次機能 生態防御、疾病予防・回復、老化防止等健康維持の為の体調調整機能

サプリメントの多くは、健康を維持する機能を強化した食品。つまり上記の三次機能を持ち、
食品と医薬品の中間に位置付けられます

現代日本は、まさに飽食社会であり、隠れ肥満の増加など栄養過多でさえあります。

しかし逆に、インスタント食品、ファーストフード、スナック菓子、清涼飲料水等の偏った食事が
続く事により、栄養バランスは崩れ、健康に大きな影響を及ぼしています。

その上、常にストレスや公害(環境汚染)、添加物や化学物質等にさらされている、
現代人の身体には、必要な時に必要な種類の足りない栄養素を補う必要があります。

とはいえ、時間に追われる社会環境の中で、バランスを考えた食事を必要な時に必要量摂る事は難しい事と思います。

その上、環境の悪化により食材(野菜など)自体に含まれる栄養素さえも、昔と比べて激減しているものも多いのです。

つまり私たちの身体は、別の意味では栄養失調だと言えるのかもしれません。
そんな環境の中で、いつでも何処でも手軽に飲めるサプリメントは、今では注目の的に。

しかしここで「勘違い」してはならないのが、サプリメントは「薬ではない」という事です。

例えばサプリメントの先進国アメリカでは、病気になると多くの費用が掛る為、
「病気に掛らないように、必要な栄養を補給して予防する」というのが国民の意識です。

(勿論サプリメントの需要が多い分、平均的なコストも低く抑えられています。)
一方、日本ではサプリメントは薬の延長線上に置かれることが多いようです。

例えば何らかの身体の不調を感じ、効果のある成分の製品を一定期間摂り、症状が改善されたとします。
ところがその改善された良い状態が当り前になってくると「もう大丈夫」とサプリメントを摂るのを止めてしまいます。

そればかりか、改善されるまでは気をつけていた、食生活や生活習慣までも気にしなくなり、
挙句に又、体調を崩して・・・なんてこと、ありがちですよね。私もありました、はい。^^;)

折角、症状が改善されて健康になったのであれば、今度はそれを「維持」する事と、
又別の部分で、新たな不調が起きないように「予防」する事を、心掛けて下さい。


 

※賢いサプリメントの摂り方、選び方

正しく選んで飲めば、健康維持の強い味方になってくれるサプリメントですが、原料費や製造の手間を省く為に
多くの添加物を混ぜたもの、折角の栄養素の働きを殺してしまう方法で製造された物も多く出回っています。
調べてみれば原材料の半分近くが増粘剤だったなんて事も!

先進国では医薬品とサプリメント(健康食品)は法律で区別されています。

医薬品とは、厚生労働省による審査(効果・安全性・副作用・使用量・製造方法等)を受けて、
製造・販売の許可を得た製品です。


厳しい審査に合格した製品のみが「効果・用法・用量」を記載した上で販売出来るのです。

一方、サプリメントはというと、あくまでも食品(栄養補助食品)ですから、
販売するにあたって特別な免許は必要なく、その為、成分値などの基準も曖昧です。

サプリメント先進国といえる米国では、科学データの提出義務や情報提供などが
細かく定められた「栄養補助食品健康教育法(DSHEA)」が1994年に成立しています。

医薬品のように病名に対する効能は明示出来ませんが、症状に対する効果は明示出来ます。
一方、日本ではサプリメントに対しての明確な基準がまだありません。

しかしサプリメントの中には、厚生労働省により保健に役立つ効能が認められた
「特定保健用食品」(2003年3月現在で336製品)、
不足したビタミンやミネラルなどを補う食品として、
成分や機能の表示を認められた
「栄養機能食品」に認定されたものもあります。

日本健康・栄養食品協会の規格基準に適合した健康補助食品につけられる
「JHFA」
というマークが付けられた製品も存在します。

氾濫する市場の中で、選ぶ立場の自分が正しい知識を身につけ、
厳しい目でチェックして選ばなければ、単なるお金の無駄遣いで終わってしまいますね。

栄養素は身体にとって必須成分です。機能性成分、特別要求素材は摂取しなくても生きられますが、
摂取すれば身体に機能してくれる成分です。

土台となる栄養素を食事やサプリメントできちんと摂取した上で、
機能性成分や特別要求素材を強化したい部分に応じて補う事が必要になります。

またサプリメントを摂取する時間ですが、サプリメントとは食品ですから、いつ摂っても構いませんが、
消化・吸収面を考えると、一般的には、食後がお勧めです。

食物と一緒に取ることで、サプリメントの消化吸収もよくなり、効果的に働きます。
但、厳密には、サプリメントに含まれる栄養素に応じて最適な摂り方は異なります。

例えば水溶性のビタミン(ビタミンB群、C)は、一度に多く取っても過剰分は尿と一緒に排出されます。
その為、一度にまとめて取るよりも、こまめに摂る方が効果的なのです。

一方、脂溶性のビタミン(ビタミンA、D、E、K)は、過剰摂取分は身体に蓄積されるので、逆に過剰症などの心配もあります。
ですから食品できちんと摂取出来ている場合は、サプリメントで毎日摂る必要はないという事です。

またダイエット効果で注目の、身体のエネルギー源となるアミノ酸は、運動前に摂った方が効果的です。
このようにサプリメントに含まれる成分と摂取する目的に応じて、その都度、より効果的な摂り方を学ぶ必要があるのです。

そして医薬品とは違うので、1日2日で効果が出るといった即効性はありません。
食事同様、継続して摂取する事で、効果は徐々に感じられるものです。

「効果」を体感するスピードは製品や人によって異なり、一概には言えませんが、最低でも2週間以上は継続してみなければ
解りにくいかと思います。
(但し身体に合わない場合は直ぐに摂取をやめて医師に相談して下さい)
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ではここで、サプリメントを賢く選んで、正しく飲んで、キレイも健康も手に入れる為のポイント
いくつかご紹介致します!
(*^ー゜)b


1. 【成分と含有量が表示してあるか】

配合されている主要成分は勿論、全ての成分の含有量が記載されているかをパッケージや説明書をチェックしましょう。

現代社会では、インスタント食品、大気汚染、科学薬品、喫煙、ストレスなど、
ビタミン・ミネラルを大量消費させる要因が多くありますので、最低限、欠乏症を防ぐだけの量に
更に栄養所要量を満たす
ビタミン・ミネラルが含まれていればより一層ベストです。


2. 【天然栄養素(原料)を使用しているか】

サプリメントとして販売されているものの原材料には、大きく分けて
自然(天然)素材
と、人工的に合成された合成材料とがあります。

「食事で不足する栄養を補う」為のものというのが、サプリメントの役目です。
つまり食事同様、天然の材料である事が望ましいと考えるべきでしょう。

天然成分は、最も身体に吸収され易く、身体への負担も少ないものです。
化学合成した栄養素や人工栄養素が増えれば、身体にとっては異物となります。

例えば合成ミネラルを長期的に摂った場合、体内での蓄積が問題になりますが、天然ミネラルの場合、
勧告量より多く摂った場合でも毒性反応を示す事は稀です。

その他、防腐剤、保存料、着色料、香料等もなるべく使用していない物を選びましょう。

また自然素材合成素材では機能に差があるものもあります。
誰もがよく知っているビタミンCを例に挙げて見ましょう。

ビタミンCの正式名称は、アスコルビン酸といい、ビタミンCは人工的に合成出来ます。
化学記号も、人工と天然とで全く変わりはありません。

ところが、人工と天然では、摂取時の効果は違うことがわかっています。
合成されたアスコルビン酸だけを取るより、天然素材が原材料となっているビタミンCを摂取した方が、
より一層効果が高まり
ます。

天然素材の中にはビタミンC以外にもバイオフラボノイドなど他成分が入含まれ、
ビタミンCを単体で摂るよりもビタミンCの能力がより多く引き出されるからです。

つまり相互作用により、天然主原料の方がより効果が得られるという事です。
(またビタミンEなどでは分子が多く、人工では天然と同じものが作れないものもあります。)


3. 【主要成分の効果や機能が、化学的データや食経験により証明されているか】

臨床実験や化学的な分析に基づく、効果を証明するデータがあるか?
主成分は長期間の食経験を経た成分なのか?をよくチェックしましょう。

単純に考えて、古くから現代まで必要とされ、食されてきた成分は、それだけの信頼を得る効果があったからこそ、
長く伝えられてきた訳で、
逆に身体に悪影響を与える問題のある成分は、順に淘汰されていく筈だからです。


4.【 全ての必須栄養素、成分が必要量がバランスよく配合されているか】

ビタミン・ミネラルは単独では作用しません。一種でも欠けると充分に吸収されないのです。
一種の栄養素だけ大量に摂っても、その作用を助ける栄養素がなければ機能しません。

例えば、ビタミンDはカルシウムと一緒に摂取すると、身体に吸収され易くなるという事が分かっています。
また、栄養素間のバランスも大切です。

身体にとって必要であるのに、不足している栄養素は十分に摂る必要がありますが、
逆に食事からの摂取量が多く、蓄積しやすいものは、低く抑える必要があります。

つまり、必要最低限の組合せによる作用(相互拮抗作用)機能する成分配合であるかという事が、大変重要なのです。

そして前にも少し触れましたが、日本でのサプリメントの基準は大変曖昧です。
実は米国でも以前は、サプリメントは「医薬品」ではないが純粋な「食品」でもないという中途半端な位置づけにありました。

しかし1994年、米国社会での生活習慣病の増大等により、膨張する医療費に歯止めをかける必要が生じました。 
そこに、市民の間で需要が拡大している事実を踏まえて、
「栄養補助食品・健康・教育法(Dietary Supplement Health and Education Act)」が成立したのです。

その法律によってサプリメントでも科学的根拠が示されれば効能、効果を明示出来ることになりました。

その結果として米国のサプリメント市場で生き残る為には、消費者から求められる効能や安全性に、
より一層応える努力をする必要があり、その結果、科学的根拠を明示出来ないような
粗悪なサプリメントは市場から自然淘汰されました。

そのような訳で、米国製のサプリメントは一般的に日本製のものより品質が優れていると考えられています。

FDA(米国食品医薬品局)の安全性に対する検査機能も高く、厳しいので、米国の信頼のおけるメーカーの製品なら安心でしょう。

勿論、日本でも「まがい物」ではない、品質の良い「本物」を作っている企業もあります。
成分値をきちんと公開し、それなりの「実績」を誇るものなら、安心できるのではないでしょうか。

日本でも、サプリメントに限らず、あらゆる粗悪品は市場から淘汰され、企業はより良い製品を作る努力をし、
消費者は安心して製品を選べるような、法が成立する事を願っています。(=^.^=)


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